OMCカードの審査

 OMCカードでは自動審査システム「IBIS(アイビス)」を導入しています。このシステムでは1日1万件の処理が可能といわれています。これがどれほどすごいことかというと、私が審査を経験したクレジットカード会社では1ヶ月で10万件処理できればいいほうでした。しかしこのシステムでは1ヶ月30万件の処理が可能となっています。審査担当者がチェックしながら審査する方法ではとても追いつかない処理件数です。これを可能にしたのは正確な読み取りシステムがあるからです。三菱電機インフォメーションシステムズが開発したOCRシステムの「MELFOS」を応用したシステムです。OCRは画像を日本語に翻訳するしくみで家庭用のスキャナーなどでも利用することができます。この精度を高めたのがMELFOSです。実際に審査業務を担当していて申込内容を端末機に打ち込む作業が最も時間がかかることを実感しています。これが自動的にできるだけで審査業務は大幅に短縮できるのです。

 さらにIBISではスコアリングシステムを改良することで審査にかかる時間も短縮しています。スコアリングには人工知能が利用されています。与信限度額を細かく設定し、貸し倒れなどのリスクが高いと判断した場合でも、十分な収益性が見込めれば一定の与信枠のカードを発行することがでるシステムで、それまで発行できなかった対象者にもクレジットカードが発行できるようになりました。

 これは審査基準が下がったというよりも今まできちんと利用できるのに発行されていなかった顧客層にも発行できるような判断が可能になったということです。私が勤務していたクレジットカード会社にこのシステムがあればもっと仕事に楽になっていたかも知れませんが、逆に担当者が少なくてすむので担当になっていなかったかもしれません。

 IBISシステムで審査しているためOMCカードでは最短5分で店頭でのクレジットカード発行が可能になっています。急いでクレジットカードを利用する必要がある場合はOMCカードの即時発行を利用しましょう。



◆ミニ用語解説
《ネガ情報》
ネガ情報はクレジットカード利用などの支払遅延や弁護士へ債務整理を依頼した場合などの事故情報のことです。ネガ情報は個人信用情報機関に登録され他のクレジットカード会社でも参照することができるので、一社でクレジット事故があるとすべてのクレジットカード会社で新規申込みができなくなります。支払遅延は3ヶ月以上の場合ネガ登録されますが、3ヶ月未満の遅れでも24ヶ月間の支払状況が参照できます。そのためネガ登録まで行かなくてもクレジットカード審査で却下されることがあります。ネガ登録されると5年間は記録されているため、信用回復には5年以上かかることになります。
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